第2スタッフです。
写真は浜松市の特産品紹介ホームページのものですが、この「かつおのお刺身」はただのカツオではないんです。そう、知る人ぞ知る「もちがつお」です。
独特のモチモチ感とねっとりした感じは、新鮮すぎるカツオだからこそ。普通のカツオのお刺身も美味しいですが、もちがつおはまさに別物ではないかと思うほどです。
さてさて、このもちがつお、今がシーズンなのですが、年によってまったく漁でとれない年もあったりで、毎日お魚屋さんにあるわけではありません。海の天候が荒れれば漁はお休みですし、冷蔵や冷凍で保存できるものでもないので、「あったら買って食べる(とりあえず値段は考えず)」が基本となります。
今年は、出足こそ少量で値段も高かったものの、近年にないくらいの大豊漁。黒潮の位置が遠州灘に近いからだと思われます。先週は海が荒れていて漁が少なくほとんど水揚げもなかったのですが、ここ3〜4週間くらい漁があれば魚屋さんに並んでいます。しかも、大漁続きだそうで、普通のカツオより若干高い程度で買えたりすることもあります。
以前からこの季節になると、第2デイケアでも「もちがつお食べたいなあ」の話題になります。「もちがつおって何?」というメンバーさんもいますが、食べたことがある人はわかるけれど、食べないとあの美味しさはなかなか表現できません。そうなると、どうしても食べてみたくなるのが人情というもの。ただ、漁があって値段もそこそこ手の届く範囲でないと買えないので、ずっと幻のもちがつおでした。
それが今年は豊漁ということもあり、またもちがつおを扱うスーパーがメンバーさんたちが住んでいる周辺にもできたりしたこともあって、「買えた!(しかも安く)」とか「初めて食べた!」とかいう声が聞かれるようになりました。
先日のいちご狩りのときも、昼食時に福田漁港の海の駅に寄ったのですが、もちがつおが売っていたそうで、食べていたスタッフやメンバーさんもいたとのことです。
これを書いている(毎年書いてますが・・・)スタッフも、今年はもちがつおにありつける回数が若干増えていて、すごくうれしいわけですが、なぜか大漁で安価な日に限って、ナイトケア当番など夜まで仕事が続き、買いに行ける頃には当然ながら品切れか、若干売れ残っていたとしても(まず売れ残っていません!)時間が時間なだけに独特の食感が少なくなった「新鮮なかつおのお刺身」状態だったりして、なかなかありつけないことが続いています。
それでも、こうしてもちがつおファンのメンバーさんが増えてくれるとうれしいですし、送迎車の中ではもちがつおの話題だけで大盛り上がりです。
さてさて、このブログをご覧の方に、せっかくなのでどこでもちがつおが買えるのか、具体的にお教えいたします。市内の魚屋さんですと、鹿谷町の「魚三」さん。郊外だと雄踏の「おかだや」さん。雄踏にはもう1店もちがつおが買えるお魚屋さんもあります。あと、第2近くのメガドンキホーテ可美店のテナント「やました」さん。フィールというスーパーの「ハミング店」「入野店」です。他にも探せばあるとは思いますが、私の実際に買ったお店が上記のお店です。
お値段としては、時期や漁の具合によりますが、ここ3週間ほどの相場ですと、1サク(1/4)で1000円前後です。フィールさんでは、780円で買ったことがあります。これは自分で切らなければなりません。お刺身として買うなら、ちゃんとお刺身にしてあって「やました」さんで1200円でした。お魚屋さんで買うと若干高い傾向ではありますが、その分、責任を持って目利きしていると思われますので、間違いないです。確かに、サクで買うと安かったりもしますが、自分で家の包丁で切ると、なんだか上手に切れないというか、やっぱりお魚屋さんのプロのお刺身作りは上手で美味しいなあと思います。
あと、入荷時間が重要です。早朝に出漁した船が昼に舞阪漁港や新居漁港に入港し、13時頃にセリが始まります。お魚屋さんに到着するのが、最速で14時半頃。スーパーなどだと、15時半頃から店頭に順次並び、16時台で売り切れてしまうことが多いとのことです。お魚屋さんだと、予約すれば「なるべく早く来てくださいね」とは言われますが、その場でお刺身を作ってくれるので、少し遅めでも大丈夫です。
あと、その日にもちがつおにありつけそうかの情報は、こんな感じで得ています。
まず、朝に漁船の出漁を確認。
そして、午後になったら、入荷しているかを確認。
どちらもブログですので、更新されていないときやタイムラグもあって、そうなると天候や前日の状況から予想するしかないのですが、だいたいこの2つのブログを見れば、もちがつおの傾向がわかります。
というわけで、浜松に今の季節にお越しの方は、ぜひ「もちがつお」ご賞味くださいね。なお、市内の居酒屋さんや料理屋さんなんかでもご賞味いただけます。本当は、夕方までに食べてしまうのが最高ですけれど、独特のモチモチ感は時間の経過で消えてしまうので、夜9時などに食べるのは難しいと思いますが、そこはお店の腕の見せ所です。ベストな状態で保存してあれば、多少遅くなっても美味しいもちがつおが食べられると思います。
この週末は、「第5回日本多機能型精神科診療所研究会(浜松大会)」という学会が開催されます。もしタイミングよく「もちがつおあります」ののぼり旗がお店の前にあったら、ぜひそこのお店に飛び込んでもちがつおをご賞味くださいね!