【第2】大相撲駄駄場所(学生レク)

作業療法実習生さんが、2ヶ月の実習を終えました。今日は、恒例の「学生レク」で相撲をやりました。学生さんが考えてきて、押し相撲、紙相撲、土俵での相撲と3つの相撲を同時にフロアで行いました。大勢のメンバーさんが参加して、すごく盛り上がりました。

なぜ学生さんにレクをやってもらうのか。ここから先は、ちょっと専門的なことになりますが、せっかくなんで書こうと思います。

レクを行うには、もちろん内容のおもしろさなど大切なことがたくさんありますが、一番大切なことは何か。それは、参加するメンバーさんに合わせた活動を行うことです。力の無い人や体がふらつく人が相撲の取り組みを行うのは、難しいことですね。実習しながら、このデイケアにはどんな人がいるのかなと、学生さんは日々フロアの様子を見ているはずです。その上で、どのくらいの人数で、どんな人が参加して、何に興味を持っていて等々いろいろなことを見て、ではどんなレクをしたら盛り上がりそうか、など考えて、さらにスタッフにどのくらい協力してもらって動いてもらうかなども考えて、レクを組み立てていきます。予想外に参加人数が少なかったり逆に多かったりして、その場で随時内容を変更することもあります。とにかく、いろいろなことを見て聞いて考えて、実際に動いて、ひとつのレクを行うわけです。

実習では、毎日のようにレポートを書いたりもしてもらっていますが、ある意味、レクは考えると同時に動く、現場の仕事にすごく近い、いわば実習の集大成のようなものなのかとも思います。

時には、しけてしまい、アチャ〜と思うようなレクもあったりするのですが、それはそれでうまくいかなければいかないでも、では何でうまくいかなかったのだろう?と自分で勉強の材料にできる学生さんであれば、次はきっとおもしろいことができるはずです。

今回のレクは、すごく大勢が参加して盛り上がっていました。内容はオーソドックスであっても、学生さんが一所懸命やっていることが、メンバーさんの共感を得たのだと思います。本当の意味での個性の成せる「技」というか、いや、それが相撲で言うところの「決まり手」ですか(笑)。

実習生さん、2ヶ月間おつかれさまでした。後は僕らが引き受けます。

最後に、「枠にはまるな。」をどうぞ。人間とはなんだろう、どうやって産まれ、そして生きていくのだろう、という基本はしっかりしつつも、患者さんのためにできることは、枠にはまらない作業療法士になってください。君なら、きっとなれるはずです。

Honda | 東京モーターショー2013
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