第2スタッフです。
実習指導者会議というものに行ってきました。至空会の各施設には、短いと数日、長いと約2ヶ月間の実習生が来ます。至空会では、社会貢献活動のひとつとして実習生の受け入れを行っています。医師や看護師を目指す学生さんや、作業療法士や精神保健福祉士、臨床心理士を目指す学生さんたちです。どこかの施設にいつも誰かしら学生さんが緊張した面持ちでメンバーさんに声をかけたり一緒に活動しているのは、そういうことです。
どのように実習生を受け入れたらいいかの話しや、今度来る実習生さんとの面談があります。
終わった時、スーツを着た小柄な若者に声をかけられました。
「あの、以前実習でお世話になりました。このたび私も実習生を持つことになり、この会議に参加しました」
よく見ると、数年前に1週間の体験見学実習のような感じで、第2デイケアに来た学生さん(今は違いますね!)でした。
この方は、とても緊張感が強く、実習初日からガチガチでした。卓球が好きだということで、メンバーさんと卓球をしたところ、本気で勝負が楽しかったのかメンバーさんに大好評で、無事に肩の力も抜けて実習を終えたのです。実は、その前にあった実習では、あまりの緊張感で何もできなかったとのこと。言ってみれば、第2デイケアでメンバーさんに助けられたのです。
「どんな学生さんを受け持つのかわからないけれど、君がうちで実習に来た時のことを思い出しながら、いろいろこの仕事の楽しさも大変さも含めて、体験させてあげられればいいね」
私も長年実習指導を受け持っていますが、毎回学生さんと一緒に勉強をさせてもらっているような感じがします。改めて、病気とは何か、障害とは何か、生きていくってどういうことだろう、仕事って何だろう、人間ってあったかいな・・・などなど、いろいろなことを考えます。
この若者も、そうやって人間として成長していくに違いありません。そのきっかけが、第2デイケアにあったと思いたいです。